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猫の大地震生活記

大地震生活記

 灰猫は仙台での就職活動を終えて、盛岡へ帰るため高速バスに乗り込んだ。
 ようやく仙台の就活もひと段落ついたな……。
 バスの前方、右側の座席に座り、ため息を漏らした。そして後ろのおばさんに声をかける。
「すみません、シートを倒してもいいですか?」
「えぇ、構いませんよ」
 おばさんは笑顔で承諾し、灰猫はお礼を言ってシートを少しだけ傾けた。
  

 バスはこれ以上ないほどいつも通り運行していた。バスが仙台を出発してから40分を越えた辺りで、灰猫は小説に没頭していた。
 ふと前に座っている人の携帯から緊急地震速報が鳴り響く。
 何の音だろう……。まぁ、気にせず続き続き。
 突然の警報に、乗車していた殆どの人がざわめいた。車内に試験会場のような緊張が走る。
 数瞬後、次第にバスが左右に揺れ始めた。その勢いは収まるどころか、段々大きくなり、終いにはバスが横転するのではと思うほどまで揺れたのだ。
 バスは運行を一時停止、そのまま10分ほど待機した。
 大きい地震だった。率直な感想はこれだけだ。この地震が過去最大級のマグニチュード8.8震度7で、さらに東日本各地に甚大な被害を及ぼしたことを知るのは、バスが運行を再開してから数分のことだった。


 バスが運行を再開して少し進んだところで、高速道路が早くも封鎖されている。運転手は仕方がないと言わんばかりに高速道路を下りて、一般道路を進むことにした。
 灰猫は一般道路を走ることになって、帰宅時間が遅くなることを覚悟していた。しかしこの時、帰宅するのが12日の朝になるとは夢にも思わなかった。
 一般道路を進む情景を形容する言葉はいくつあるだろうか。
 悲惨、無惨、瓦礫の山、地獄。漢字一文字で表すと 壊 が適当だろう。
 鳥居は倒れ、瓦屋根は崩壊し、橋や道路には罅割れ。いつ倒壊してもおかしくない。
 そんな光景を見ながら、灰猫は渋滞をノロノロと進んでいた。
 地震が発生した時、携帯電話の電源を切った方がいい。
 灰猫はこのツイートを見るまで焦っていたのか全く頭が回らず、とりあえずメールだけは送ってとか電話は無理かなとか一人でパニックになっていた。
 
 
 地震が発生してから6時間。PM2時に乗車した高速バスはPM8時に盛岡駅に到着した。
 バスに拘束され続けた灰猫は、まず盛岡駅を囲む光景に唖然とする。
 真っ暗で何も見えない! どーすんのこれどーすんのよこれ!? 続く!
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プロフィール

灰猫白臥

Author:灰猫白臥
岩手在住の大学生。
主にカードゲーム。
遊戯王
バトルスピリッツ
ヴァイスシュバルツ
プレシャスメモリーズ
ヴァンガード
Chaos

壱軍デッキ【カラクリ】
弐軍デッキ【カラクリ】
参軍デッキ【いんぜくた】

ついった@decayvine


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